南アルプス環境DNA調査
環境DNAを利用した生物多様性観測ネットワーク「ANEMONE(アネモネ)」を主催する、東北大学大学院 生命科学研究科の近藤倫生教授を中心に共創の場形成支援プログラム「ネイチャーポジティブ社会実現拠点」が発足しています。
環境DNAとは、水中や土壌などの環境中に存在する生物由来のDNAを指し、解析することでそこに生息する生物を網羅的に把握することや特定の生物が存在するかどうかを調べることができる画期的な技術です。
今回のプロジェクトは、クライマーと生態学者が連携し全国 90 地点の環境 DNA 調査を実施するもので、弊社では東邦大学 植物生態学研究室の下野綾子准教授の指導のもとで6~7月上旬にかけて南アルプスの井川社有林内の約10地点で環境DNAの採取を行いました。
採取には、南アルプスの高山帯付近や、大井川源流域を中心に選定しています。
本プロジェクトは、今後の取り組みとしてクライマーやハイカー、トレイルランナーなど山に慣れ親しんだ山岳愛好家と、山岳研究や環境 DNA 観測を推進してきた科学者が協力することで、山岳での環境 DNA 調査をこれまでにない規模で実施できるようにすることを目的とされています。
井川社有林が位置する南アルプス南部においても、自然環境のさらなる研究や水質保全に繋がる取り組みが推進されるよう地権者として協力して参りたいと考えております。