南アルプスを楽しみ・学ぶ ~出前授業~
十山では、“Sharing the alps”の活動として、地域のこどもたちと一緒に南アルプスを楽しみ、学ぶ「出前授業」をはじめました。
こどもたちの目線に合わせ、興味・関心をもってもらうことが第一歩です。
●第一回:東豊田小学校3年生の皆さん
テーマ:静岡市の宝物
(東豊田小体育館にて)
記念すべき第一回目の出前授業は、静岡市駿河区の東豊田小学校のこどもたちとの“Sharing(=楽しむ)”です。静岡市環境創造課様とも協働し、昼休みの時間をいただき実施しました。東豊田小の3年生は、自分たちが住む静岡市をよく知ろうと、街の身近なスゴイところ“宝物”を自ら探して、研究しています。授業では、こどもたちが自然に対する興味関心を持ち、実際に楽しむきっかけとなるよう、静岡市の宝物でもある「南アルプスの大自然」を紹介しました。
●第二回:井川小中学校&こども園の皆さん
テーマ:南アルプスとモノづくり
第二回は、井川のこどもたちとの“Sharing”です。自社材ミズナラ樽づくりを共にチャレンジしている「和杉(静岡の宮大工)」の2人にご協力いただき、座学とモノづくり体験を実施しました。
(1限目は中学生3人と座学)
(2限目はミズナラ端材でモノづくり)
座学では、モノづくりが盛んな静岡市の歴史から、井川特産のメンパとのつながり、南アルプスの恵みを新しい価値にするウイスキーづくりを題材に話しました。その後、樽づくりで出たミズナラ端材の有効活用として、箸や鍋敷きづくりをみんなで楽しみました。
(3限目は小学生、園児も参加して樽バラシ)
(力をあわせて組み立て成功!)
そして、いよいよメインイベント。小学生や園児が解体した樽を、中学生にバトンタッチ。30枚を超える側板を建て掛けながら順に並べ、6本あるタガを順に仕込みます。少しでも隙間が出ると上下の鏡板が入らず、何度も何度も繰り返しやっと完成しました。
(社有林で採ったミズナラどんぐりの今)
こちらは、2024年の南アルプスユネスコエコパーク10周年記念植樹で使用するミズナラの幼木です。井川小中学校のこどもたちが大事に大事に育ててくれています。地域、そしてこどもたちとの協働。南アルプスも十山もさまざまなカタチで一歩ずつ着実に、未来に向けて歩んでいきます。